ここを見に来た方は、前回の

インスリンの見守りはヘルパーにしてもらえるのか?自分でできない時はどうする?

の記事を見ていただいた方が多いと思います。

前の記事では

  1. ヘルパーは見守りくらいしかできない
  2. 訪問看護やデイサービスを活用する
  3. それでも無理なら施設じゃないか?

というような内容でしたが、実際に病院をうまく活用するもう一つの方法を紹介したいと思います。

 

何より主治医に相談!インスリンの変更を提案する

多くの方が

「1日3回も無理!」

「注射なんてこの年齢でできません!」

と言って相談に来られますが、

 

どうしてもその注射って必要ですか?

 

ってところを相談するんですよ。

 

医師って、私もいろいろブログで毒舌に語ってますが、生活のことなんて見ている医者は少ないです。

 

病気を治すことに努力をする職業なので、

「どうやったら病状が最もよくなるか?」

ということを最優先にしています。

 

だから1日3回、しかも血糖測定付きなんていう指示が出てくるわけで。

 

だれがどう見ても、

認知症一人暮らしの80代の方ができるわけないでしょう!!!

って突っ込みたくなります(;一_一)

 

で、実際に私はその突っ込みを医師に言いに行くんです。

 

「先生この方お一人暮らしで、今のインスリン注射は自宅でできないみたいですけど・・・ほかに何か方法はありませんか?」

 

という感じ。

 

そこでやっと

「この方お一人なんですか!そうですよね~じゃあ血糖測定はいらないので、1日1回のインスリンでどうですかね?」

 

という提案が返ってくることもあります。

 

なんだ、できるんじゃないですか!先生!!!!(心の声)

 

というようなことであっさり解決したケースもありました。

 

インスリン注射は一つじゃない

知らない方もいると思うのでちょっと解説。(←偉そうw)

 

インスリン注射と一口に言っても、短時間作用型や長時間作用型、その間のものなどさまざまな種類があります。

医師は病状を見て、その中から適切なものを処方しているのですが、そこがどうしても生活に合わないことがあるんですよね・・・

 

だから患者さんやその家族が悩んでしまう。

 

もちろん病状を最優先するのであれば、医師の指示通りに注射をするのが一番ですが、

それで70代80代といった高齢者の生活や生きがいまで奪ってまでその注射をしなければいけないのか?

ということは、事前にしっかり検討しなければいけません。

 

本来であれば、入院中はそれは看護師の役割ですが、そこまで病院の看護師は手がまわらないのが現状です。

入院中なんて、本来の診療科以外の診察なんて看護師は付き添いませんからね・・・

 

家族はできるだけ診察に付き添わせてもらう

じゃあご家族としてどうしたらいいのかということですが、

一番は診察に同席をする

ということです。

 

そして本人に代わり、生活状況や、今のままでは負担が大きすぎることをやんわりと主治医に伝えることが大切です。

 

そして言い方も重要。

一方的にお話しても、プライドの高い医者は聞く耳を持ちません!(こんないい方ですいません・・・)

 

患者サイドからの指示なんて絶対聞かない、許可しないという医師は山ほどいます。

 

なので、

「こんなに困ってるんですけど、どうにかなりませんか?先生!」

というようなお涙頂戴的な方向で持っていくのが個人的におススメです(笑)

 

もしくは入院中などで信頼できる看護師がいたら、その方にお願いしてみましょう。

看護師からの助言は、医師も聞く耳を持ちやすいので。

 

そういったスタッフをフル活用して、本人・家族がどうしたら負担なく療養できるかをみんなで考えて行くんです。

 

血糖値よりも生活を取った患者さんのお話

ある男性の患者さんは、かなり重度の糖尿病があり、主治医に相談をしても

「この血糖じゃ、インスリンは変えられないな~」

というような方でした。

(血糖値が300超えたりしていましたから・・・)

 

とは言っても、認知症で自分でお風呂にも入れない方。

 

注射なんてどうやっても無理なのに、1日3回の注射の指示・・・

 

でも本人は「家に帰る」「何とかする」と言って聞きません。

結局、3回ほどしつこく診察に同席し(最後にはケアマネさんまで来てくれました)、先生に粘って交渉した結果、

 

「わかったよ、それなら死なない程度のコントロールでよければ。週1にでも変えるけど?」

 

と言っていただきました。

 

確かに週1回の超長期間タイプのインスリンは、作用時間は長いですが、その分ちょくちょく変動するような血糖のコントロールには向きません。

 

それでも何とか生存可能なレベルに調整していただき、何かあればすぐに受診することを約束し、注射は訪問看護師にお願いし、その方は自宅に帰っていきました。

 

この方は本当に最終手段ではありましたが、家族や本人の想いは医師をも動かすんです。

医師の指示はもちろん守るのが基本ですが、そこで本人や家族が共倒れになるくらいなら、早めに医師へ相談してみるというのも有効な方法ですので、ぜひ覚えておいてくださいね(*^-^*)

 

補足:インスリンの数字や文字が見えない方にお勧めグッズ

インスリンって使ったことがある方はわかると思いますが、「単位」と言って数字を合わせる部分がありますよね?

病状によって医師から

「食後 3単位」

などと指示がでるので、その指示通りに注射をすることになります。

 

しかし高齢者の方によくあるのが、

「その数字が小さすぎで見えない」

という相談です。

 

この数字を見間違うと大変なことに・・・

インスリンを過剰投与すれば、低血糖になります。

そして低血糖は、意識がなくなり、最悪の場合死亡してしまうことも・・・

 

実際に低血糖で救急搬送される方はたくさんいます。

 

そんな方に、うちの病院では当たり前に使っていますが、

「インスリン用ルーペ」

というものがあります。

 

 

こんな感じで、インスリンの容器にはめるだけで、数字が大きく見えるアイテムもあります。

主治医や薬局などで相談すれば購入できると思いますので、気になる方は問い合わせしてみてくださいね(*^-^*)

 

ではここまで読んでいただきありがとうございました(^^♪

ぜひLINEやメールで、感想・コメントください!お待ちしております★