入居後に多いトラブルは〇〇だった!サービス付き高齢者向け住宅「サ高住」の特徴・費用とは

さやみん

[char no=”1″ char=”パパ”]元気な母親がかなり遠方で買い物に行くにも不自由で、健康面も心配だし・・・かといって自分の家で面倒みるわけにも行かないから困ってるんだよね。母親自身は特に引っ越すことは抵抗がないみたいだけど・・・どうしたら双方が安心して暮らせるかな?施設とかも入れたりするの?[/char]
[char no=”2″ char=”ナース”]元気な方でも入居出きる施設はありますよ!「サービス付き高齢者向け住宅」というものは基本的に自立した高齢者に向けの賃貸住宅みたいなものです。そこに安心できるような見守りサービスや必要時に介護サービスを受けられるようにすることもできます[/char]
[char no=”1″ char=”パパ”]「サービス付き高齢者向け住宅」?なんか難しい名前だね。他の施設とはどう違うの?詳しく教えて!!!
[/char]
[char no=”2″ char=”ナース”]では一緒にサービス付き高齢者向け住宅について学んでいきましょう![/char]

サービス付き高齢者向け住宅とは

サービス付き高齢者向け住宅は一言で言えば

「高齢者向けの賃貸住宅」

といえます。

サービス付き高齢者向け住宅とはその名前から何かしらのサービスが付いていると思いがちですが、必ずしもサービスがついているわけではありません。

「一般型」「介護型」という種類があり、

「一般型」は賃貸住宅と同様のシステムで、介護が必要になった場合には外部の業者へサービスを依頼することになるため、上記のケースのように自立していて見守りくらいでちょうどいいというような方に適しています。

「介護型」は介護・医療系のスタッフが常駐しており常に介護を必要とする方に適しているといえます。介護型有料老人ホームと似ており、介護度が重い場合でも入居が可能な施設もあります。

 

民営の特徴と施設ごとの違い

ここでは皆様になるべく施設の特徴をわかりやすくお伝えしたいと思っているのですが、サービス付き高齢者向け住宅や有料老人ホームといった施設は民間の業者が運営しているため、特徴やサービスが業者ごとに大きく異なるのです。

 

例えば

  • Aのサービス付き高齢者向け住宅は、自立の方から要支援の方向けで、サービスは見守りのみ。
  • Bのサービス付き高齢者向け住宅は、介護型で24時間介護スタッフも看護師も常駐しているため、看取りまで可能。

といったように、入居の目的や条件、サービスも施設ごとに違うので、一律に「こんな施設」と説明できない難しさがあります。

 

利用できる基本的なサービスとは

サービス付き高齢者向け住宅で基本的なサービスは安否確認と生活相談サービスのみです。

日中は介護職員などが対応するところもありますが、夜間は職員が常駐しないところも多いため、「介護型」以外は基本的に自分で生活が出来る方を対象としていると考えた方がいいでしょう。

 

しかし、介護が必要になった場合には

  • デイサービス
  • 食事提供
  • ヘルパー

などの介護サービスを外部へ依頼することもできます。

サービス付き高齢者向け住宅を運営している業者の多くは、他にもデイサービスや有料老人ホームなどの介護施設を併設していることも多く、基本的には同じグループ会社内でサービスを利用することが多いです。

(その方が会社としても利益が出ますからね)

 

入居の条件とは

 

入居対象は原則は自立の方です。

または軽度の介護を要する人なのですが、「介護型」などの施設では要介護5でも受け入れてもらえる施設もあります。また看取り対応をしている施設も存在します。

このように入居者の状態の条件が幅広いのも特徴なので、選ぶ際は施設の特徴を知ることが重要です。

 

 

入居一時金と費用の比較

介護付き有料老人ホームや住宅型有料老人ホームでは、高額な入居一時金が必要だと説明しました。

サービス付き高齢者向け住宅は基本的にはこの入居一時金が不要であり、入居のハードルがかなり下がるということもメリットです。しかし介護型の施設の場合には「入居一時金」が必要な場合もあります。

 

月額では「一般型」の賃貸住宅タイプの場合にはひと月「10万以下」の施設もあり、経済的にも入居しやすい施設といえます。また、入居一時金を払っていなければ入居後の退去もしやすく、

「とりあえずサービス付き高齢者向け住宅で様子を見てみて、介護が必要な状態になったら有料老人ホームを検討する」

という方法も考えることが出来ます。

 

認知症対応は要確認

 

認知症でも受け入れてもらえるかどうかは施設に確認する必要があります。

高齢者向け住宅は民営の物なので、施設によって特色が様々なのです。看取り対応をしている施設もあるといいましたが、認知症の対応も施設ごとに条件があるため、施設に確認する必要があります。

 

認知症の程度も軽度だから、とりあえず黙って入居させてしまおう!

 

なんて考えるのは絶対にいけません。介護・医療スタッフはプロです。軽度の認知症やその兆候くらいは必ず見抜きます!そして認知症の方は徐々に症状が進行し、徘徊や日常生活が困難になり介護が必要な状態になっていくので、先々のことを考えた対応や施設を検討していくことが重要です。

サービス付き高齢者向け住宅で起こりやすいトラブルと注意点とは

 

実際にサービス付き高齢者向け住宅に入居してみて、失敗したケースやトラブルは少なくありません。

 

そんなケースについても紹介していきたいと思います。

父親をサービス付き高齢者向け住宅に入居させたAさん

3年前に母親が亡くなってから、一人での生活が心配ということもあって今のサービス付き高齢者向け住宅に入居させることにしました。最初は入居に対し抵抗していましたが、生活してみると同じような仲間がいたり、スタッフの方も親切で楽しんでいたようです。しかし父はもともと糖尿病が持病に合って、薬を内服していました。その持病が悪化して、1か月前の受診で「インスリン注射」が必要だと言われたんです。そして施設に帰って、自分で注射を打っていたみたいですが、実はその注射が適切に打てていなかったみたいで低血糖で救急搬送されてしまって・・・
施設にも

「インスリン管理は看護師が常駐していないからできない、このままじゃ入居は難しい」

と言われてしまって、突然こんなことになってしまって家族としても困り果てている状態です。

 

母親を認知症対応のサービス付き高齢者向け住宅へ入居させたBさん

母は2年ほど前から認知症対応のサービス付き高齢者向け住宅に入居しています。要介護1で施設内のデイサービスなどを利用していました。認知症はもともと軽い物忘れやなどがあり、火の始末も危険なので食事は施設で提供してもらっていました。そして費用は私が支払っていたのですが、数か月前よりサービスの利用料が少しずつ増えていたことが気になっていたんです。
でも母が気に入って過ごしているならいいかと思っていましたが、この前ちょっと体調を崩した際に入院した時に相談員さんに、
「訪問看護」「医療マッサージ」をしていると情報シートと書いてありますが、どのようなサービスを利用していたんですか?』
って聞かれてビックリしちゃって・・・
家族には何も相談もないままサービスを勝手に増やしていたことに、怒りを覚えました。施設を変えようか悩んでいるところです。

 

 

このような医療面での状態変化に伴う退所トラブル施設内でのサービスに関するトラブルなどが私自身も相談を受けることがあります。

トラブルに合わないためにも、入居前に施設の内容やサービス状況、条件などをしっかり確認しておくことが重要です。

またサービス付き高齢者向け住宅は同じグループ企業が、他の介護サービスを一緒に運営していることが多いと伝えましたが、グループ内ですべてサービスを提供している分、外部からの目が届きにくいというデメリットがあります。Bさんのようにいつの間にか知らないサービスを導入され、費用を上乗せされて請求されていたという悪質なケースもありますので、入居後もサービスの利用状況を定期的に確認していくことが重要です。

 

トラブルに合わないためにも、自分に合った施設を慎重に探して行こう

施設に入居後に思わぬトラブルに合わないためにも、事前の情報収集と施設を見学して慎重に検討するということが重要です。

 

  • 自宅に近いから
  • 費用が安いから

 

など・・・

老人ホームに入居させる目的とは?どんな理由で施設への入所を決めるのか?

このような理由で多くの方が施設を決めているようですが、私はちゃんと今の病気やこれからのリスクなども考え、施設の対応状況を検討して欲しいと思います。

 

そして重要なのは資料だけでなく、ちゃんと施設へ見学にいって、じっくりとスタッフから話を聞き、利用者の様子を見たり、緊急時の対応まで確認しておくと入居後も安心できます。

 

とにもかくにも施設選びは慎重に・・・サービス付き高齢者向け住宅は施設によって特色もサービスも違うため、しっかりと内容を理解して選ぶようにしましょう。

 

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この記事を書いている人
管理人 さやみん
管理人 さやみん
現訪問看護師 ケアマネジャー 元退院調整看護師
総合病院勤務の時に1000人以上の患者様、ご家族様からの介護・病気・終活などの相談に対応。 「その人らしい生き方」「介護で苦しまない」をモットーにアドバイスしています。 治療も介護も正解はない! 「これでよかった」と思える人を増やすべくネット上で活動しています。
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