間違えてはいけない老人ホームの探し方【2020年最新版】
そろそろ施設を考えなくちゃかな。
老人ホームってどうやって決めるんだろう?
特養と老健って何が違うの?
あなたは、このような不安や疑問を感じてはいませんか?
いつかは親を施設に…
とは思っていても、それがいつなのか、今なのかわからない。
そんなよくわからない状況になっていませんか?
施設に入居した後の現状を知っていますか?
「○○さんに勧められたから」
「家のすぐ近くにあるから」
「ネットで評判がよかったから」
このような理由で入居する老人ホームを選ぶ方は非常に多いです。
そしてみなさんが、
「施設に入れば最期まで安心して暮らせる」
思っています。あなたはどうでしょうか?
実はせっかく施設へ入ったのに、たった数ヶ月程度で入院して
退去を余儀なくされるケースは少なくありません。
「せっかく高額なお金も払って入居できたのに・・・」
そんなご家族の後悔の言葉を幾度となく私は聞きました。
老人ホームの選び方で未来が変わる
老人ホームに入居したら、多くの家族が
「これでもう大丈夫だ」
と考えています。
まさか、また施設を選ぶなんて思いもしないでしょう。
しかし高齢者の体の状況は日々変化していきます。
昨日まで元気だった方が、脳梗塞や骨折によって入院してしまうことも当然あります。
でも多くのご家族が
「また施設に戻れる」
と考えがち。
しかし実際に施設側へ変化した状態をお話すると
「その状況では、入居の継続は難しいですね」
と言われてしまうことがあります。
そしてまた一から入居できる施設をお伝えすると、先ほどのようにご家族のがっくりした返答を聞くことになるのです。
入居したのに退去になる理由は?
では、どんな方が退去になってしまうのでしょうか?
このあたりの記事を読んでもらうとわかると思いますが、「介護」ではなく「医療」の要因が大きいのです。
介護度は重くなっても対応できる施設でも、経管栄養(口からではなく、管から栄養を入れること)やインスリン注射、リハビリ、抗がん剤治療などといった医療処置があると、継続して入所することが難しくなってしまうケースが多いといえます。
病院に入院し続けることも困難な時代
そんなに医療が必要な状況なら、ずっと入院したままでいいのでは?と思われる方もいるかもしれませんが、それが出来たのは10年くらい前までの時代。
今の日本では、緊急の医療が必要な状況でない、安定している状態の場合は基本的に退院して、自宅や施設で療養していただくという流れが基本的になっています。
ですので急性期病院に緊急入院したとしても2週間ほどで
「退院してください」
と告げられてしまうことがほとんどです。
急性期病院で強制退院?入院期間延長も可能?病院側の事情を退院調整NSが解説
そしてそういったご家族が日々私の勤務する病院の窓口へ相談へいらっしゃるんですね(;・∀・)
大切な時間を過ごす場所だから、選び方は大切
「せっかく入居できた施設を退去させられた・・・」
あなたはそんな後悔をこの先したいと思いますか?
ご本人にとっても、選んだ施設は残りの老後を過ごすための大切な居場所となります。
大切な親が慣れ親しんだ部屋やスタッフのもとに戻れないなんて悲しすぎますよね?
だからこそ、入居を決める段階で、「この先のこと」まで考える必要があるのです。
「今」を見るのではなく、「5年後」を考える
多くの方が施設を探すときに
「今」は要介護1だから。
「今」は歩けているから。
というように「今」のことを考えて、入居できる施設を選んでいます。
これがまず大きな間違い。
そんな先のことをどうやって考えるのか?
そんなことを言ったらきりがない。
そう思われる方は、その都度、状態に応じて入居場所を変えていった方がいいと思います。
それも決して間違いではありませんし、その都度状態にあった施設を探せばいいというご家族も実際にはいらっしゃいます。
でも先をイメージして、今後起こりうる病気や医療に対応できる施設を選ぶことは不可能ではありません。
「将来のイメージ」を、経験値がある専門家に聞いてみよう
私ら看護師は、この先のことをイメージするのが性でもあり、得意分野です(笑)
入院したばかりの患者さんを一目見て
「あ、この方は夜せん妄(落ち着かなくて徘徊したり、暴れたりすること)になりそうだな。」
となぜか勘でわかったりします。
それはその方の病状や既往歴を聞いたり、内服しているお薬だったり、話し方や歩き方、すべてを総合的にとらえて予測されるものです。
つまり専門家がみれば、この人は数日後、あるいは数年後どんな状況になるのかというイメージがある程度わかるんです。
あくまで予測なので責任は持てません!!!
でも現在糖尿病のお薬を内服している方で、血液データが悪かったら
「この人は数年後にはインスリンが必要になるな。」
ということはわかるわけです。
こういった予測を、施設選びに取り入れたほうが失敗するリスクは少なくなるというのが私の考えです。
施設のルールの説明不足
介護施設や老人ホームと呼ばれるような施設は、それぞれに入所の目的や入所期間が定められています。
例えば「老健」と呼ばれる施設は、介護保険の範囲内で利用できる施設で人気がありますが、この老健は
自宅に帰ることを目的
としています。
実際はお看取りまでできるので、「一度入居したら最期まで見てもらえる」と思って安心してしまうご家族がいますが、ここが大きな間違い。
ある程度の期間が過ぎれば退所を求められますし、しかも医療費が包括払いというしくみのため、病気で入院をしたり、手術や抗がん剤、高額なお薬を内服するなどしたらあっという間に退去になります。
このような老健トラブルは入院中の患者さんに非常に多いんですよね(;’∀’)
そういった施設ごとの特徴と注意点を入居の前に、本人の起こりうる状態と照らし合わせて考えていくことが大切です。
経験や知識がないと難しいとは思いますが、身近に信頼できる相談員や専門家がいる場合には積極的に相談をしていきましょう。
専門家に相談する方法
ではどうしたらそのような方に相談ができるでしょうか?
いくつかの方法をご紹介します。
ケアマネ
一番身近でご本人の状態を知っている方はケアマネジャーさんです。
もともと長い付き合いで、病状まで把握しているような信頼できるケアマネさんがいるのであればその方に相談してみましょう。
かかりつけの病院
もともと持病があって、かかりつけの病院がある場合にはそちらで相談することもできます。
私のような相談室のスタッフがいると思うので、施設入居や病状について相談してみることをお勧めします。
施設紹介サイト
あまりおすすめはできませんが、上記のような専門家がいない場合にはネットで入居できる老人ホームを紹介してもらえるサイトを利用することも可能です。
このようなサービスで相談をし、しっかりとご本人の状態や病状を伝えることが重要です。
中にはただ空いている施設を紹介して、斡旋料を儲けているサービスもありますので、その見極めが重要です。
参考までに私が普段仕事で利用している施設探しのサービスを挙げておきます。
【LIFULL介護】 →全国対応で紹介している施設も豊富で相談しやすい
かいごDB(介護DB) →入居施設だけじゃなく、デイサービスなどのさまざまなサービスも相談できる
こちらのサービスを利用することで、その地域にどんな施設があるのかという現状を把握することができます。
無料で資料を取り寄せることができるので、まずは施設を知るという意味でもこのようなサービスを利用してみてもいいかもしれません。
個人的にも相談を受け付けています
こんな私でよければ、電話やメール、LINEでの相談も受け付けております。
仕事をしながらの対応をなりますので、すぐのすぐという対応は難しいですが
- 今後のことをゆっくり相談したい
- 緊急入院をして困っている
- 今の病院や施設での対応に不満がある
といった介護・医療さまざまなお悩みに対応させていただいております。
個別相談をご希望される場合にはこちらより詳細を確認し、申し込みをお願いいたします。
あなたも今からなら少しずつ知識を身に着けることができる!
とはいっても、上記で紹介したサービスはどれも人任せ。
きっとここをご覧になっている方の中には
「自分で考えて、自分の目で見て選びたい」
という方もいると思います。
そんな方のために、最近始めたLINEメルマガで少しずつ施設選びのコツや注意点をお伝えしていきますので、少しずつ知識を身に着けていきましょう。
とは言っても、私はケアマネではありませんし、一人の看護師です(;’∀’)
私も完璧な知識を持っているわけじゃありませんので、わからないこともありますが、みなさんと一緒に知識を
身に着けてお伝えしていこうと思うので、アドバイスや「うちの地域はこうですよ~」という体験談などがありましたら教えてくださいね(^^♪
ここまで読んでいただいてありがとうございました(*^-^*)