よくある質問と相談事例

老人ホーム選びは施設見学の電話で成功か失敗かが80%決まる⁉電話で聞き逃さないチェックポイント3つ

さやみん

 

こんにちは。退院調整看護師のさやみんです。

あなたは、老人ホームを探す際に施設見学をしていますか?

見学日時を確認するためには電話をかけると思いますが、その電話である程度の施設の雰囲気であったり、施設の良し悪しの判断が出来てしまうことを知っていますか?

何も知らずに電話をするのと、そのポイントを知り電話をかける前から施設の中身を知ろうとするのでは、施設選びに大きな差が出てきます。

 

そして電話ってみなさんもそうかもしれませんが、然かかってくるものなので相手方の無防備な状態をすることができるんですよね?

見学時には相手方はちゃんと装っているためなかなか無防備な状態を知ることはできません。なので電話をかけるタイミングというのは施設の本当の姿を知るチャンスでもあるのです。

ではその施設へ電話連絡をするポイントをいくつかまとめたので、施設選びの参考にしてみて下さい。

 

施設探しには見学をしないと必ず失敗する

そもそも施設探しをする際に施設へ見学へ行かないとどうなるかどうなるでしょうか?

 

答えは、必ずといっていいほど施設選びを失敗します。

なので施設を決める前には、必ずその施設へ足を運び、職員や施設の中の雰囲気を必ず把握してから選ぶようにしましょう。

施設見学の電話で施設選びの8割が決まる

施設見学に行く際に事前に電話をするかと思いますが、あなたは適当に電話をしてアポイントメントを取っていませんか?

実はこの電話から施設探しはすでに始まっています。

そしてそれは施設側も一緒。

施設としては、

  • 本当の施設を見てもらい納得して入居してもらいたいと思う施設
  • 空きがあるためなんとしてでも、施設のイメージを良くして(偽造して)入居させようとする施設

が存在します。

あなたはその施設の違いを見分けることができますか?

私は現在、総合病院で退院調整看護師という退院先のサポートをする看護師をしています。

 

その対象の患者さんというのは、すでに老人ホームへ入居していたり、これから施設を探して自宅ではない場所へ退院したいという方になります。つまり老人ホームなどを実際に利用している方の成功体験や失敗談を直接聞けるため、施設選びでの成功のポイントや失敗する方の特徴などがわかるというメリットがあるんですよね。

 

さらに老人ホームの職員などとは毎日のようにやりとりをしているため、その中で

 

「この施設はいいな」

「この施設はちょっと危険だな・・・」

 

と思う施設はあるわけで・・・

 

そんな私が実際に施設を利用した方や施設職員と接して分かった、

老人ホームへのBESTな電話連絡の方法と老人ホームの良し悪しを知るためのコツ

を紹介したいと思います。

 

ここではどのようなことに注意して電話をかければいいのかをこっそり教えますので、ぜひ施設選びの参考にしてくださいね。

施設へ電話連絡をする際に気をつけたいチェックポイント

ではその施設への電話ですが、この電話から何が分かるでしょうか?

  • 誰が電話に出るか
  • 管理者はいるか
  • 見学できる時間帯と指定の有無

ここを注意するだけで、どんな施設なのかを電話内容だけである程度把握することができるのです。

それぞれについて詳しく解説します。

コールの時間が長い場合

社会人としての常識は3コール以内に電話に出ることですよね。

それが何回も待たされてしまうとどうでしょうか?

もし何コールも鳴らしても出るのが遅かったりした場合には、人手が少なくて電話対応の職員も不在と言う、スタッフの配置体制が十分でない施設の可能性があります。

しっかりした施設では必ず電話担当の相談員を配置しており、すぐに対応しお客様宛の丁寧な言葉遣いでしっかりした対応を取っていただけるはずです。

もし電話を取った職員がハァハァ言いながら適当な対応した場合には、忙しすぎる施設の業務とスタッフの人員不足が予想されるため、注意が必要です。

(ですが土日などは基本的に忙しい日です。その辺も考慮しながら平日の昼間にかけてみる、など工夫をしてみましょう)

管理者がいるかいないか

管理者とはその施設で最も上の立場の人です。

その方が常駐している施設とそうでない施設は何が違うでしょうか?

 

私はよく老人ホームを利用している方からこんなクレームを相談されることがあります。

[char no=”1″ char=”パパ”]私の父が利用してる施設は、大きなグループで施設を経営しているから管理者がいつもいないんだよね。そうなるとスタッフがどんどんいい加減になってさ。

施設は汚いわ、スタッフの態度はひどいわでさ。
スタッフに文句言っても何にも直らないし、肝心の管理者はいつもいないからどうにもならないんだよ。

やっぱりちゃんと「管理する人」がいるかいないかは重要だよね。[/char]

 

このように話す方が結構いるのです。

 

管理者が不在ということがすべて悪いわけではありませんが、不在時に他のスタッフがどのような接し方をしているのか、施設の雰囲気などに影響を与えるという意味でも、管理者というのはかなり重要なキーパンソンといえるでしょう。

なので電話連絡に管理者が出て対応してくれる施設というのは、意外におすすめかもしれません。

 

見学できる時間帯と見学対応のスタッフ

施設に電話をし、施設見学の日時を設定すると思いますが、あなたならどちらの施設がいいと思いますか?

  1. あなたの好きな日時に対応してくれる
  2. 施設側から「〇時に来てください」と言われる

 

1と2の違いは「利用者を優先で考えてもらえるかどうか」です。

私だったら迷わず1の施設がいいと思います。2の施設は、施設側の都合で日時を指定されているため、入居してからも施設側の都合で利用者に指示するといった可能性もあるかもしれません。確かに食事中やケアの時間というのは、忙しい時間帯でもありなかなか見学の対応が出来ないこともあります。

しかしそれでも1のように利用者側の希望を聞いてくれる施設には、好感を持てるような気がしますよね。また時間や人手に余裕があり、いつでも対応してもらえるという安心感を得ることが出来ます。

そもそも施設側で見学の対応ができない理由って何でしょうか?

私自身臨床で看護や介護をしているため、その忙しさは十分理解できているつもりです。

  • ケアで忙しい時間は対応できない
  • 食事中は介助で人手が足りない
  • そもそもスタッフがいない

こうなると現場のスタッフが見学対応なんてできるものではありません。(そんな余計な業務を押し付けられたらイラっとさえします・・・)

しかしそのような忙しい時にわざと見学を申し込むというのも一つの裏技でもあります。

施設側には迷惑かもしれませんが、その忙しい時にこそ職員の本当の表情を知ることが出来ます。職員の口調や接し方、利用者がどのように扱われているかを知ることで、失敗を防ぐこともできます。

 

つまり上記のことを踏まえて電話連絡をする際のポイントは、このようになります。

施設見学の電話連絡のチェックポイント
  • 電話にすぐ出るか⇒施設の忙しさやスタッフが不足しているかどうかが予想できる
  • 誰が電話に出るか、管理者が対応してくれるのかどうか⇒電話対応のスタッフや管理者が常にいると安心
  • 見学の日時の指定はあるか⇒見学者の希望を聞いてくれると好感度UP
  • 好きな時間を選べるのであれば、わざと忙しい時間帯に申し込むのもアリ!⇒施設やスタッフの本当の状態を知ることができる!

最低でも3箇所には見学に行くべき

施設見学に行く際には、少なくとも3か所以上見学をすることをおすすめしています。

その理由は「比較することで、施設選びを失敗しない」と言えるためです。

 

あなたが絶対にAという老人ホームに入りたいと思っていても、他のBやCといった施設を見ることで、予想もしなかったそれぞれのメリットやデメリットを知ることが出来ます。

Aしか知らないまま、入居を決めてしまうと、入居後にBやCの方がサービスが良かった、費用が安かったという後悔をしてしまうこともあるのです。

 

私が相談を受ける方はこのように施設選びを誤ったという内容がとても多いのです。

なのでAという施設しか興味がない場合でも、必ず他の施設も比較してみるようにしてください。

効率的に見学をするためには検索サイトなどのツールを活用しよう

「複数の施設を見学しましょう」と言っても、施設見学をするご家族には、それぞれ仕事や家庭もあるため、そんな時間はない!と思う方も多いのではないでしょうか?

 

そんな方には効率的に施設見学を設定してもらえたり、資料が一括で手に入るサービスの活用をお勧めしています。

「かいごDB」というサイトは、介護施設専門のスタッフ施設選びから見学の申し込み、入居までをすべてサポートし相談に乗ってくれます。ここで書いたような施設選びはめんどくさい!という方は、このようなサイトを活用して、専門の相談員を一緒に施設を見つけていくという方法もおススメです。

 

「自分で施設を比較して施設を見つけたい」という方は「ライフル介護」というサイトを利用して資料請求などを賢くしていきましょう。全国の多数の老人ホームを掲載しており、簡単に一括の資料請求を申し込むことが出来ます。

このようなプチ知識を頭に入れておいてもらって、賢く効率的に施設探しを進めていきましょう!

この記事を書いている人
管理人 さやみん
管理人 さやみん
現訪問看護師 ケアマネジャー 元退院調整看護師
総合病院勤務の時に1000人以上の患者様、ご家族様からの介護・病気・終活などの相談に対応。 「その人らしい生き方」「介護で苦しまない」をモットーにアドバイスしています。 治療も介護も正解はない! 「これでよかった」と思える人を増やすべくネット上で活動しています。
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