こんなケアマネは嫌だ!選んではいけない特徴10個
ケアマネージャーって本当にさまざまな方がいらっしゃいますよね。
私は病院に勤めているため、ケアマネージャーの訪問に立ち会ったり、ケアマネージャーから連絡を受けてプランの調整のために、入院中の様子などをお伝えしたりする機会が多く、地域のケアマネージャーさんとはだんだんと顔見知りになっています。多くのケアマネージャーと接してはいますが、その性格や方針、価値観などもさまざまで正直ちょっと・・・と思うケアマネージャーがいるのも事実です。
またケアマネージャーを利用する立場の患者さんやその家族の方からも、ケアマネージャーに対する意見や評判、愚痴などを聞くこともあり、ケアマネージャーと利用者側、双方のの立場の意見を聞くことが出来ています。
そんな看護師である私が個人的に考える「こんなケアマネージャーは嫌だ」という特徴を発表したいと思います。
超個人的と書きましたが、実際に患者さん側から見て、実際に利用してみた感想や評判などの意見を参考にしていますので、現在ケアマネージャーを利用している方や、これからケアマネージャーを探そうを思っている方の参考にしてもらえたら嬉しいです。しかし個人の意見でもありますので、そこはご理解くださいませ(笑)
1.利用者よりも施設の経営重視だ。
本人は「ヘルパーなんていらない」と言っても、なぜか強制的にサービスを利用させるようなケアマネは実際にいます。
入所施設が住宅から介護サービスまですべて展開しているようなグループ企業のケアマネに多いようで、あまりご本人の意思などを確認せず、余計なサービスを入れたりして企業の利益を上げようと必死になっていることも少なくありません。
しかし施設に入所している場合には、その施設の専属のケアマネがケアプランを作成するのが基本です。ケアマネを外部へ変更することも可能ではありますが、その施設にケンカを売っていくようなものでかなり危険。施設へ入所してしまうとなかなかケアマネを変えるのは難しいですが、こんなケアマネはいなくなって欲しいですね。
2.忙しすぎて連絡がとれない。ケアマネが少なすぎる事業所。
ケアマネさんの性格も方針もとても好感が持てて素晴らしい人だとしても、必要時に連絡が取れないと、利用者側もストレスや不安を抱えてしまいます。
実際にそのようなケアマネの事業所を確認してみると、1人や2人などかなり限られた人数で業務を回していることが多いようです。
病院へ介護サービスを利用している方が入院した場合には、入院の報告をケアマネージャーにすることになっているのですが、こちらから連絡をしていても2日以上も連絡が取れないこともあります。そんな緊急時の対応も取れないケアマネージャーは正直怒りを覚えますが・・・
このようなケアマネージャーでは、必要な時に来てもらえなかったり、相談してもなかなか取り合ってもらえなかったりと不利益なことも多くなってしまいます。
ぜひケアマネージャーの抱える仕事量も確認するようにしましょう。
3.自分の考えで間違いないという自信満々のケアマネ。
たまにいます。
「すべて私に任せててください。」
「困ったときは私が必ず助けになりますから。」
と本人やご家族の前でかっこつけて言うケアマネ。
よく退院前の打ち合わせなどでこのように自信満々で、患者さんやご家族に安心を与えている(ようにみせかけている)ケアマネージャーがいますが、
ケアマネ一人が全部サポートできるワケないですから!!!
そういう奴こそ、緊急時の対応や退院後の状況予測が出来ていない!
そして本当に困った時に病院などに相談を持ち掛けてきたりします。
本当に出来るケアマネは、ちゃんと医師の面談時には自ら参加し、今後起こりうる状態や急変時の対応などもちゃんと確認していきます。
そうしてさまざまな分野で多くの職種が地域で連携してサポートしていけるようにちゃんと連絡を取り合ってくれているのです。ケアマネ一人で抱え込むというのは決していいことではありませんので、ご注意を!
4.入院しても面会にすら来ない。
話にもなりませんね。
しかしケアマネは病院が嫌いという話を聞いたことがあります。
ケアマネージャーはさまなざまな資格を持っている方がなりますが、その7、8割が介護の資格だと言われています。つまり看護の資格を持っているのは1、2割のみ。それは決して悪いことではありませんが、だからと言って病院の医療職を毛嫌いしてもらっては困ります。
利用者が入院して、病院側から連絡をもらった時くらいぜひ足を運んで欲しいと願います。
5.とにかく施設を押し通そうとする。本人の気持ちを尊重していない。
1と似てはいますが、これはまだ施設への入所もしていないケースの場合。
今の時代は「地域包括ケア」と言って、出来るだけ住み慣れた地域でその人らしく過ごせるようにという方針のもとで私たちはサポートをしています。
その本人が
「どうしても今までの自宅へ帰りたい!」
と希望していて、それに対しご家族が「施設の方が安心」とぞれぞれの希望の退院先が異なる場合があります。
本来はぞれぞれの意向を聞きながら納得できるように調整すべきことを、家族と一緒になって何がなんでも施設に入れようとしているケアマネもいました。
それが双方の意見をちゃんと聞いてくれているのなら何も問題はないのですが、ご本人を
「認知症だから」「病気だから」
と軽くあしらうような対応を取っているのを見ると、悲しい気持ちになりますよね・・・ちゃんと利用者を尊厳ある一人の人間としてみてくれるケアマネに担当してもらいたいものです。
6.違うケアマネを紹介してくる。
これは自分の力量がないのでしょうか?
たまに「〇〇さんにはこちらのケアマネの方が合いますから!」などと言って担当の変更をすすめられるケースがあるのですが、そのケアマネに自信がないのか、または厄介な利用者を他に押し付けようとしているのか・・・
受け持ちがいっぱいなら、最初から受け入れることはないので、いったん引き受けておいて担当を変えるというのは利用者からしても不信感を抱いてしまいますよね。
真実はわかりませんが、そんな責任感がないケアマネなぞこちらからお断りです。
7.介護、医療関係で評判が悪い。
これはかなり内密な部分ですが、実際にケアマネージャーのブラックリストのようなものは業界内に存在します。
(実際にリストはありませんが、口コミや評判などが耳に入ってくるのです)
そのような方は要注意ですが、一般の皆さんは知る機会がありませんよね・・・
ケアマネに知り合いでもいるようならこっそり聞いてみてはいかがでしょうか?
8.相談、会議、カンファレンスで何か浮いている。
7のような裏情報は手に入れるのが困難でも、実際に皆さんがケアマネージャーが業界内でどう思われているのかを察する方法はあります。
それは病院や自宅などで開かれる退院前のカンファレンスや担当会議などの場面をよく観察してみるとわかります。それらの打ち合わせが違和感なくスムーズに終われば、特に問題はないといえるでしょう。
もしケアマネージャーが要注意人物であった場合には、他の出席者やサービス業者などが不自然にでもケアマネージャーの進行を止めたり、ケアマネージャーへ念入りにプランを確認したり、ケアマネの意向に反するような意見も伝えることもあります。。
だってケアマネージャーだけに任せておくのが不安だから。
特に人の意見も聞かないという厄介な方もいらっしゃいますし。
もしそんな打ち合わせをみたら、ケアマネ以外のスタッフにこっそり評判を聞いてみるといいかもしれません。
9.病院や医療職だけでなく、人と話すのが苦手。
4とも似ていますが、なんでしょう?
あからさまに病院に敵意むき出しのケアマネがいます(笑)なにか恨みでもあるのでしょうか?それかコミュニケーション障害?
とにかく協力や連携があってこそのケアマネージャーなので、人と会話が出来ないケアマネなんて辞めてしまえ!と思ってしまいます。
10.できたケアプランをみると、利用者や他の立場の意見が無視されている。
打ち合わせも無事に終わり、後はプラン通りに実行するだけ!となった段階で出来たケアプランを見てみると・・・
何にも打ち合わせのことが反映されてないじゃん!ということもあります。
ちゃんと中身あるプランを作って欲しいですよね。
こんなケアマネージャーが担当になってしまった時の対応
上記で書いたようなケアマネージャーが自分や家族の担当だった!という場合には、ケアマネージャーを変更してもらいましょう。
ケアマネージャーの変更は誰でも出来ます。
その事業所に相談してみてもいいですし、入院中の場合には病院の相談員や、地域にある包括支援センターに相談してみてもいいでしょう。
ケアマネージャーって担当が一人で利用者の計画を作成しているため、そのケアマネージャーの方針や考え方によってケアプランにも大きな差が出てきてしまいます。
たとえそれが納得がいかないものだとしても、利用者の立場からしたら、介護専門の人間が作ってくれた計画に文句をつけられないと考えている方が多いようです。
でもそのプランで実際にサービスを受けてお金を払うのは、利用者とその家族です。
何か違うなと感じたら、とにかく一人で悩まず、身近にある相談窓口で相談をしてみましょう。