施設の選び方

施設探しは病院でも出来る?入院中は相談窓口に行くべき理由とは

さやみん

[char no=”1″ char=”パパ”]父が入院しているだけど、体力が落ちちゃって家に帰れそうになくて・・・施設って探してもいいのかな?[/char]

[char no=”7″ char=”ママ”]おばあちゃんが一人で暮らしてるんだけど、退院後はまた入院にならないか心配で。私も遠くに住んでいるからこまめに見に行くこともできないし・・・[/char]

 

家族が入院していて退院後自宅に戻れそうにない場合、ご家族はどのように対応すればいいのでしょうか?入院中にできることはあるのでしょうか?

 

今回はそんな家族が入院していて退院後の生活が心配な方のために、入院中にできる施設の探し方について考えたいと思います

入院中に施設を探すのはありかなしか

入院中ということは何かしら病気の治療をしていて状態が変化しやすい時期と言えます。

さらに高齢者の場合は少しの期間でもベッドに寝たきりになってしまうことによって、体力の低下が起きて日常生活を送るための筋力や動作が困難になってしまうことが多いのです。

 

そのため、入院中に施設を探すためには注意しなければいけないポイントがいくつかあります。

 

次に入院中に施設探しを行うためのポイントをお伝えしていきます。

 

入院中に施設探しをするための3か条

  1. 医療スタッフに施設を希望していることをかならず伝える
  2. 退院の時の状態をできる限り予測してみる
  3. 人任せにせず、実際に見学などをしてみる

 

この3か条は、怠ってしまうと施設選びを失敗しかねないとても重要なことです。

ではそれぞれについて説明していきます。

 

医療スタッフに、施設を希望していることを伝える

入院中に施設を探す場合には、ご家族や本人様だけで進めることは絶対にしないでください。

施設と病院というのは違う分野のように思えますが、患者さんを取り巻く環境として必ず連携している必要があります

病院から施設へ入所するにしても、必ず医師の診療情報提供書などの情報が必要になりますし、退院後に医療処置が必要となる患者さんの場合には入居が決定していてもキャンセルになってしまうこともあるのです

ですので、少しでも施設を考えている場合には、たとえまだ確定じゃなくても早めに医療スタッフ(医師や看護師、ソーシャルワーカーなど)できれば身近なスタッフに相談をするようにしましょう。

退院する時期の状態を見極める

入院前は全て衣食住出来ていた方でも1、たった1週間程度の入院で歩くのが困難になってしまう方もいます。

 

実際に経過を見ないとどうのような状態で退院となるのかは分かりませんが、看護師や医師、病院のソーシャルワーカーなどはある程度の退院の見込みの状態が分かっています。

大きな病院では退院支援計画と言って退院後に何かしらのサポートが必要だと判断できる患者さんには、入院中からスムーズな退院を行えるためのお手伝いをするために専門のスタッフが関わることになっているのです。

 

 

病院から『退院支援計画書』という書類はもらっていませんか?

 

それがあるとすでに医療スタッフは介護保険や施設入所などのサービスの調整を考えていることになります。

 

状態を見極める方法については、医療職としての知識や経験をもとに、必要な医療処置や高齢の場合には体力の低下や認知力の状態、家族環境を考察し、もとの生活に戻ることができるのかを考えています。

 

ご家族が自宅で生活ができるのか不安な場合には、このような視点で本人を観察してみるとヒントが見つかるかもしれません↓

「一人暮らしの親が自宅で生活できるか」家族が考えるべき視点を看護師が教えます

ちなみに私もそのスタッフの一人、退院調整看護師として働いているのですが、本人やご家族にご挨拶をするとなかなかこのような立場は受け入れてもらえないことも少なくありません。(そんなサポートなんていりません!と言われることも。)

しかしここでも書いているように入院中にはかなり状態が変化することが予想され、退院時にどういうのようなサポートが必要なのか、本人がどんな状態になっているのかをしっかり把握出来ている医療関係者がサポートに入ることがとても重要なのです。

 

誰に相談すればいい

入院中に手術を探すための相談は、病院の相談窓口連携室入退院センターなど様々な名称の相談場所があります。

病院によって呼び方が異なるため、その病院のスタッフに「施設の相談をしたい」という旨を伝えてみましょう。そうすると、その窓口を紹介してもらえると思います。

相談窓口にはどんなスタッフがいるの?

私の勤務している病院では、地域連携室というところにメディカルソーシャルワーカー退院支援看護師地域連携の事務員などがいます。

どの職種も連携しており、患者さんが希望している施設や病院などと連絡を取りながらスムーズな転院や施設入所ができるように調整していくのが私達の仕事です。

また、施設の空き状況やどのような患者さんが入れるのかといった内容や、入居できない医療行為なども把握していたり施設側と連絡を取り合うこともできますので、患者さん側が自分で施設を選ぶよりはるかにスムーズな調整が調整をすることができるのです。

まとめ

病院に入院中でも、施設を探すことはできます。

しかし自分たちで探すとなると、患者さんの退院する時の状態も分からなかったり施設の空き状況や条件なども把握していないためなかなかスムーズに進みません

病院には退院をスムーズに進めるための専門のスタッフが常駐しています。

そのスタッフらをうまく使いながら効率的に施設を探してみてはいかがでしょうか?

この記事を書いている人
管理人 さやみん
管理人 さやみん
現訪問看護師 ケアマネジャー 元退院調整看護師
総合病院勤務の時に1000人以上の患者様、ご家族様からの介護・病気・終活などの相談に対応。 「その人らしい生き方」「介護で苦しまない」をモットーにアドバイスしています。 治療も介護も正解はない! 「これでよかった」と思える人を増やすべくネット上で活動しています。
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