見守り

【高齢者の見守り】カメラは意味なし!失敗しない選び方

さやみん

こんにちは退院調整看護師のさやみんです。

退院調整看護師って何?と思った方はこちらをどうぞ。

[keni-linkcard url=”https://xn--pckwb9a987w9c2e.site/%E9%80%80%E9%99%A2%E6%94%AF%E6%8F%B4%E3%81%A8%E3%81%AF”]

きっとこの記事を見に来てくれたあなたは、高齢者におすすめな見守りカメラを探していたり、興味があるのではないでしょうか?

高齢者のための見守りカメラを探す方って、こんな方だと私は思うんです。

  • 親の生活や孤独死が心配
  • 家族が認知症で徘徊をしないか心配
  • 親と遠く離れて暮らしていて、暮らしぶりが知りたい

あなたもこんな感じではないでしょうか?

でも見守りカメラって、高齢者が心配な方すべてに当てはまる万能アイテムではないんです。

でもなぜか親が心配になるとなぜかみんなカメラを欲しがります。

カメラを使うにはそれなりの条件や状態に合った使い方が必要です。

今回はカメラを使うべき人とそうでない人の違いをお伝えしたいと思います。

看護師はそもそもカメラの見守りは使いません

私は総合病院で現役の看護師をしています。そして日々たくさんの高齢者の方と接しています。

まず看護師は、患者さんの状況を知るために病院でカメラを使うということはありません。

センサーやナースコールで対応することがほとんどです。

確かに一部の介護施設などではカメラを使った見守りをしていますが、それはちゃんと患者さんに合った方法で使用しておりやみくもにカメラでの見守りを使っているわけではないと思います。

ではどんな方にカメラを使えばいいのでしょうか?

カメラってなんのために使うの?

ではあなたはカメラを使って何を知りたいのでしょうか?

そこをきちんと理解していないと、カメラを使っても意味がありません。

カメラを使って知りたいこと
  • その人が家にいるかどうか
  • 生きているかどうか
  • 今何をしているか

このくらいですかね。

もし認知症があって徘徊を心配しているなら、家の中だけをみているカメラでは不十分ですし、今特に病気もなく元気で生活している方にとって24時間のカメラを使った見守りは本当に適切かどうかという話になります。

たとえカメラを使っていて、倒れたまま動かなくなったとか家に帰ってこないということは把握することが出来ますが、そこで救急車を呼ぶことが適切かどうかという問題も出てきます。(もちろん意識がない場合などは救急車一択ですが、寝てるだけかどうかの判断は現場に行ってみないと分かりません。)

例えば家に帰っていない場合には、事件か事故か、もしくは外出中か旅行かなどの判断はわからないですよね。

つまりはカメラを使った見守りサービスというのは、何かあった時に家族やサポートできる方が駆けつけられる、あるいはすぐに連絡が取れることが前提になります。

カメラ=監視=プライバシーの侵害だということを忘れずに

なぜ看護師がカメラを使わないのか。

それは患者さんのプライバシーを尊重しているからです。

確かにカメラがあれば、24時間患者さんが何しているのか、お部屋の中のことがすべて把握出来るので、業務もかなり楽になります。

でもそれは患者さんの倫理的配慮にかけていると思いませんか!?

あなただったら、家族になら24時間カメラで監視されることを許可できますか!?

見る側が24時間ずっと監視している訳ではなくても、そこにカメラがあるだけで人間はストレスを感じます。

ましてや認知症の方なら、病状が進行すれば妄想や幻聴、もの取られ妄想といった症状が出てくるため、余計にカメラを嫌がることでしょう。

その事を知っているから、病院でははカメラを使いません。

私は個人的に、いくら家族でもカメラでの監視は嫌だと感じます。

ただ家族の生活を知りたいからという理由で、安易にカメラを選択するのはどうでしょうか!?

カメラの見守りが必要な方とは

ここまでのことを踏まえると、カメラを使った方がいい方というのは、プライバシーよりも安全を優先するべき方と言うことになります。

つまりカメラを使わないと、命の危険があったりする方。

具体的には

  • 認知症で火の取り扱いが心配だったり、徘徊のリスクがある方(家族や誰かがすぐ駆けつけられることが必要)
  • 足腰が弱っていて、転んでしまう危険がある方

このような方には、カメラを使って見守ることで事故や転倒の早期発見に繋げることができるというメリットがあります。

しかし、それには上記で書いたように家族など誰かがすぐに駆けつける必要があります。

あなたは、何かあれば救急車!!と考えているかもしれませんが、自宅で転んだだけで救急車を要請するのは、マナー的にも好ましくありません。

自宅で転んで動けなくなってしまった場合には、家族が駆けつけるか、近所の方の協力を得るか、駆けつけサービスなどの業者を利用するしかないのです。

カメラだけを購入しても無意味になってしまうというのはこのためです。

つまり見守りでカメラを使用する際は、カメラを使ってどのようなことを把握し、どんな時に役立てたいのか、さらにはトラブルが起こった時にはどう対応するのかまで具体的に考える必要があります。

[keni-linkcard url=”https://xn--pckwb9a987w9c2e.site/cameramimamori”]

 

駆けつけサービスも一緒に利用する方法

こちらはセキュリティで有名なアルソックの駆けつけサービスです。(アルソック公式サイトのもの)

万が一動けなくなってしまった時には、全国にあるアルソックの事業所からスタッフが駆けつけてくれるというもの。さらにはオプションでセンサーの見守りなどもつけることが可能です。

このような駆けつけサービスも利用すれば、遠くに住んでいても安心して見守ることができると思います。

カメラ以外の見守り方法もある

カメラの見守りは、本人には合っていないかもしれない・・・

そう感じた方は、他の見守りの方法はないか気になりますよね。

 

実はカメラを使わなくとも生活全般を見守ることができるサービスはあるんです。

今では様々な見守りサービスというのがたくさんあって、特におすすめな方法をここでは紹介したいと思います。それがこちらの家電製品を利用した見守りの方法です。

 

家電を利用した見守り方法

先ほどカメラでの見守りは、プライバシーの配慮に欠けているとお伝えしましたが、今ではカメラではなく「家電の利用状況を使った見守り」というサービスが定着してきています。

一昔前、ポットを使うとメールが届くというCMを覚えている方もいるのではないでしょうか?

今はこんなCMになっていますが(笑)

 

このように家電を利用することで、本人もストレスを感じることなく、見守りをすることができるというシステムです。

 

でもポットだけじゃ、あんまり生活の状況がわからない・・・

 

と思った方におすすめなのが、最近サービスが開始になった電力会社が提供する見守りサービスです。

なんと家中の家電の利用状況を知ることができるので、TVやレンジ、炊飯器、IH、エアコン、掃除機などといった家電を今使っているかどうかはもちろん、普段の利用状況まで把握できちゃうんです。

利用状況はスマホでいつでも確認OK!

カメラでは「今現在どうなっているのか」という現状しか分かりませんが、これなら過去に何をしていたかまでわかるので、詳細な生活状況を把握することができます。

何よりカメラを設置するわけではないので、ご本人の負担はほぼありません。

小さな機械をブレーカーのあたりのつけるだけでいいようなので、カメラをわざわざ購入するよりも手間も少なく、お互いがストレスなく安心して生活できるのではないでしょうか?

 

しかもしかも、これなら緊急時の駆けつけサービスまでついているので、心配な時には年2回まで無料で駆けつけてもらうこともできます。(3回目からは有料です)

詳しくは説明動画があったのでこちらをどうぞ。

こちらのサービスはインフォメティスという東京電力系列の会社が運営しています。

なので気になった方はインフォメティス公式サイトの「遠くても安心プラン」公式サイトを見てみて下さい。

しかも今なら期間限定で3か月無料キャンペーン中です。3月いっぱいまでのキャンペーンなので気になった方はお早めに!

[keni-linkcard url=”https://xn--pckwb9a987w9c2e.site/mimaorisa-bisudennryoku”]

 

カメラの見守りのメリット・デメリットまとめ

では最後にカメラの見守りについてまとめていきたいと思います。

カメラの見守りの特徴
メリット
  • 24時間目で見てリアルタイムの状況がわかる
  • 設置が簡単

デメリット

  • プライバシーの侵害につながる
  • 本人がストレスを感じやすい
  • その時に見た状況しか分からない(録画が出来る機器もあるようですが・・・)
  • 緊急時には駆けつけることが必要

この特徴を踏まえて本当にカメラの見守りが適しているのかどうかを今一度考え直してみましょう。

ご本人に合った見守り方法を選ばないと、本当に意味がない見守りになってしまいます。

ぜひここで紹介したサービスも参考にしてみて下さいね。

こちらの記事もおすすめです。

[keni-linkcard url=”https://xn--pckwb9a987w9c2e.site/nintisyoubennri”]

この記事を書いている人
管理人 さやみん
管理人 さやみん
現訪問看護師 ケアマネジャー 元退院調整看護師
総合病院勤務の時に1000人以上の患者様、ご家族様からの介護・病気・終活などの相談に対応。 「その人らしい生き方」「介護で苦しまない」をモットーにアドバイスしています。 治療も介護も正解はない! 「これでよかった」と思える人を増やすべくネット上で活動しています。
記事URLをコピーしました