ナースコールを押しても看護師が来ない&遅い!看護師サイドの裏事情
点滴が終わった、体を拭き終わった、トイレが終わった・・・
みなさん人それぞれナースコールを押す理由は違いますが、看護師を呼ぶという目的は一緒です。
なのに肝心の看護師が待てど暮らせどやってこない、そんな経験はありませんか?
ナースコールを押したのに全然看護師が来ないとイライラしたり心配になったりしてしまうと思いますが、今回はなぜ看護師がすぐに来られないのか、何をしているのか、そんな看護師サイドの裏事情をお伝えしたいと思います、
実際はかなり申し訳なく感じてはいるのですが、どうしようもないこんな言い訳をどうか聞いていってください。
ナースコールを押しても看護師が来ない理由
別に患者さん個人が嫌いでもなんでもないんです。
単に他の仕事から手が離せないから。
看護師はナースステーションで待機していることってほとんどありません。
誰かしらの患者さんのところへ行って、午前中は体を拭いたり、おむつを変えたりといった身の回りのお世話をしています。また点滴や注射などの処置をしていることも多いです。
そんな中でナースコールがあると、体を拭いたりおむつを変えたりしている場合は、その患者さんを裸にしたまま放置にするわけにはいきませんよね。
最低限の服を着せてナースコール対応という流れになるため、少なからず時間がかかってしまうことになります。
看護師は他にもいるじゃないか!
確かに看護師はたくさんいますが、すべての看護師が全員の患者さんのことを把握しているわけではありません。毎日受け持つ患者さんは変わっていて、朝のうちに受け持ち患者さんの状態をカルテや申し送りなどで十分に理解しているのです。
例えばお腹の調子が悪い患者さんの場合トイレからナースコールがあったら、受け持ち看護師がその排便の状態を観察した方が状態もわかるし、必要なら医師にも連絡を取らなければいけません。
そんなことを考えると、受け持ちの看護師が対応するというのがいい場合もあるのです。
しかし、もちろん受け持ち看護師が急がいくて手が空かない場合には他の看護師が対応する場合もあります。
緊急の場合はどうするの?!
そんなのんきなこと言ってられない!と状態が急変した場合のナースコールは、看護師がナースコール越しに
「どうされましたか?!」
と聞いて、転んだり苦しくなった場合にはすぐに駆けつけます。もしくは応援を呼んで他の看護師がすぐに向かうようにします。
ナースコールを受けるPHS(看護師が持っている電話のこと)にはナースコールがなっている部屋番号が表示され、誰からのナースコールなのかはわかるようになっていますので、その部屋を見て
「〇〇さんは点滴が終わった頃かな?ならこのケアをすぐ終わらせて向かおう」
「△△さんはトイレかな?焦って歩くと転びやすいから、早く向かわなくちゃ」
「□□さんはいま状態が悪いから、家族が状態悪化を教えてくれたのかも。」
などといった予測をたてながらナースコール対応をさせてもらっているのです。
なので、ずっと放置をしているわけではないということをどうかご理解いただきたいと思う次第です。
ナースコール連打は効果あり?!
たまにナースコールを連打(一度受けてリセットした状態から何度も押す)する患者さんもいます。
その場合の効果は・・・ほぼありません。
看護師も誰がなんの目的でナースコールを押しているかはほぼ予測できていますので、連打したところで
「元気な証拠。まっててくださいね。」
程度に感じるくらいです。
労力もかかるので、ぜひ静かにお待ちいただければ幸いです。
まとめ
ナースコール対応が遅くなってしまう理由を書いてみましたが、言い訳に聞こえるかもしれませんね。
私も個人的にファミレスでピンポンを押したのに、ずっと待たされるとキレたくなるので、患者さんや家族の気持ちは痛いほどよくわかります。
私達看護師も時速な対応を心がけてまいりますので、どうか広い心で待っていてくださいね。