皆さんこんばんは、さやみんです(*^-^*)
今日はケアマネさんについてお話してみようと思います。
ケアマネさんは介護サービスの中心!
ケアマネさんって、よく「何してる人?」と言われますが、ケアマネさんがいないとそもそも介護サービスを使うことができません。
デイサービスやヘルパー、福祉用具の購入やレンタルなど、すべてをマネジメントして計画を作ってくれる介護の調整役です。
ですので、サービスを利用するご本人や家族の希望を聞きながら、自立を目指し、うまくサービスの調整をしていくという重要な役割があるんですね。
ケアマネを依頼するにはどうする?
まずは介護保険サービスを始めて利用したい場合には、最寄りの地域包括支援センターが役所の介護窓口に行きましょう。
そうすると地域のケアマネさんがいる事業所の一覧をもらうことができます。
そこから自分たちで連絡をとり、ケアマネをお願いすることになります。
この「自分たちで」っていうのが、なかなか選びにくい原因の一つなんですよね💦
入院中は私たちもケアマネ探しのお手伝いをします
入院中の患者さんの場合には、私たち相談員が、ご本人や家族に代わってケアマネ探しをさせてもらうこともあります。
こういった相談員が中に入ると、ケアマネさんとの情報のやり取りなどが契約前に事前にできるメリットもありますし、相談員がおすすめのケアマネさんを教えてもらうこともできちゃいます。
多くの人がやりがちなケアマネの選び方
私はよく介護保険を導入する際に患者さんとのその時に
「ケアマネさんの事業所はどこにしますか?」
とケアマネ選びのお手伝いをさせて頂いてるのですが、よく多くの方がやりがちな3つの選び方があります。
多くの方がやってしまうケアマネの選び方
- リストの一番上から電話する
- 一番家の近くにする
- 口コミで聞いた事業所にする
ケアマネさんを選定するとなると、本当にこの3つが多いです(´・ω・`)
「よくわからなかったからリストの一番上「あ」から始まる事業所にお願いした」
でもこういった選び方ってどう思います?
かなり運に頼ってますよね(;’∀’)
これはケアマネさんのことを何も知らないまま、突撃のような形でお願いしてしまっている状況です。
ケアマネさんも人間ですので、このように何も知らないまま一緒に介護を進めていくとなると、その後、合う合わないというトラブルが生じるのもわかりますよね。
私がケアマネ選びに失敗したと感じたAさんのケース
では実際に私自身がケアマネさんの調整に失敗したと思うケースを紹介してみたいと思います。
その方は入院が長期化してしまい、痛みがあってなかなか動けず、お家に帰るのが難しいような方でした。
まずは病院関連のケアマネに相談
私たちとしては、何より最優先に「痛みのコントロール」が必要な状況だと考え、訪問看護と一緒に動いてもらいやすく、医療的な知識や経験も豊富なケアマネさんにお願いすることにしました。
その結果訪問看護と一緒に居宅事業所をやっている方にお願いしたのですが、直前になって、
「ちょっと人数がいっぱいいっぱいで無理になりました。」
とのキャンセルの報告が…。
※こういった理由で断られることも結構あります…
理由としては、Aさんの病状を伝えたところかなり予後が悪い状況であり、事業所全体で検討し、そのまま自宅で療養するとなった時に今の事業所のキャパでは責任を持って対応できない
ということでした。
私はこの居宅事業所の判断はとても適切だな~と思います。
当時は直前の連絡で焦りましたが、こうやって
その人の今後をしっかり考えてくれる事業所は、寄り添って考えてくれるケアマネさんが多いんだろうな、
とも思います。
焦った私が選んだケアマネとは
ですが、気づけばもう退院間近。
安心して退院するためには、カンファレンスという名の打ち合わせを病院内でする必要があります。
そこで焦った私はそこで知りあいの訪問看護師さんのツテを借りて、再度ケアマネさんを探してもらったんです。
実はAさんの自宅はかなり病院からも離れていたので、私もその地域のケアマネさんはあまり詳しくなかったんですね。
ですので、つい人任せになってしまったのも、私の反省点ですm(__)m
で、何とかカンファレンスにも参加を間に合わせてもらって、大人数での退院の打ち合わせのお話をした時の話です。
選び方を間違えた…
そのケアマネさん、なんとなく話し方がしどろもどろで、3日前にはAさんお病状や退院後のイメージや希望を伝えていたのにも関わらず、また一からすべて聞き直している状況に…
カンファレンスの時間は2時間を超えました(>_<)
Aさん、痛すぎて退室。
挙句の果てにそのケアマネさんからは
「本当にこんな状況で退院なさるんですか?」
と・・・。( ゚Д゚)
家に帰りたい!っていう強い想いがあるから、あなたに頼んだんです!と心の声…(T_T)
後日Aさんからは
「本当にあの人が担当になるんですか?
ちょっと変えられませんか?」
との相談があり、結果的に別のケアマネさんが担当になったんです。
後で他の知り合いの関係者にお話を聞くと、そのケアマネさんは知識と経験はあるものの、
在宅で難しいケースはすぐに施設なり病院に送りたがる人だったということもわかりました。
私たちの焦りと判断で、Aさんを振り回してしまったと今でも反省しています。
何より事前にケアマネさんのことをよく知り、相性や方向性などをしっかり見極めてから判断するべきでした。
これは今後ケアマネさんを選ぶすべての方に言えることだと私は思います。
ケアマネ選びで大切なのは「焦らない」「一度契約前に面談をする」
これも現実に当てはめて考えると難しいんです。
だってケアマネさんをお願いする理由って
「早くサービスを使いたい、もしくは施設入居をしたい」
ということが大きいですよね。
つまり焦って早く決めなくちゃ!という気持ちになってしまうのを抑えましょう。
「本当にこの人にお願いしたいのか」
という視点で、判断をしてもらえれば少しはこういったすれ違いでのストレスはなくなるのかな、と思います。
ケアマネさんと初めて面談をする際には、ほぼ確実に契約の話になります。
でもそこで少しでも不振に思ったり、気になることがあるのであえば、質問をしたり、ケアマネさん自身の想いを聞いたりして、納得して契約ができたらいいんじゃないかと思います。
反対に納得できないのであれば、少し検討する時間をください、と猶予期間をいただくのも一つの方法です。
ケアマネとの相性が合わないとずっとうまくいかない
ケアマネさんは介護チームの監督役なので、ここを最初に間違えてしまうとその先ずっと間違った計画であったり、方向性のまま進んでしまうことにもなりかねません。
ただ、本当にいいケアマネさんというのは
何でもハイハイと希望を叶える人ではない
というのも覚えておいてくださいね。
ケアマネさんは公平な立場から、ご本人と家族の中立な立場に立って、必要な助言も行います。
本当にいいケアマネさんこそ、いろいろ指摘をしてアドバイスをしてくれる
例えばよくあるのですが、
認知症の親御さんを見ている子どもさんが
「お母さんは家から出たがらないし、通いに行くのは好きじゃないんです。
そういう性格なので家で好きな風に過ごさせてあげたいんです。」
と言っている場合、
「はい、そうですか」
と聞くのは私は違うと思います!
私だったら、そこで家でこもってしまうことにより、
- 認知症が進行してしまうデメリット
- 今後のお子さんらの介護負担の増加
- デイサービスに行くだけでも刺激になり、進行予防につながること
- 内服の見守りにもつながる
ここまでしっかり伝えたうえで、強制ではなく家族に悩んでもらうように促します。
ましてや認知症は進行すると、顔見知りの人間以外との付き合いを拒絶したり、外に出ていくことを嫌っていくようになるため、できるだけ早期のうちに週1回でもいいから顔見知りの施設やデイサービスの人を作っておくだけで、今後の家族のストレスも大きく変わってきます。
そのタイミングだから逃さずにできるケアっていうものしっかり見てくれるケアマネさんを選んでください。
とはいっても、なかなかそんなにうまくいくはずはないのですが、でも何もしないと、家族は何も知らないまま流されるだけです。
厳しいこともしっかり伝えつつ、その中に愛情が感じられるようなケアマネさんをぜひ見つけてほしいと思います。
ケアマネはチェンジできる
患者さんや家族からケアマネさんに対しての不安や不満を聞くのは少なくありません。
けれどもほとんどの方はそのもやもやを抱えたまま過ごされます。
私自身でも、なかなか「担当者を変えてほしい」なんて言えませんしね(;’∀’)
ですが結果的に自分たちの不利益に繋がったり、希望するケアを提供してもらえないような場合にはケアマネを変えるという選択もアリだと思います。
「合わない」とかこの人の方向性についていけないと思った場合には地域包括支援センターや居宅介護支援事業所の他のスタッフなどに相談してみるのが良いでしょう。
でもあまりに変換にケアマネさんをコロコロ変えてしまうと、反対に事業者の方からの信頼というものが亡くなってしまうリスクもあります。
適度にバランスを見ながら適度にケアマネさんの相性を見極めていくのがいいと思います。
本日はここまで★
今回はここまででケアマネさんのお話はおしまいです。
前提として言いたいのは
ケアマネさんは皆さん頑張っているし、
忙しい中で病院と連携を取ってくださいます。
ただその頑張りや、仕事内容が見えないと、利用者さんや家族から不審がられてしまうと、とても残念です。
今回の記事の内容はケアマネさんに対し「合わない」と思っている場合でしたが、逆もしかり。
人間ですから相手が嫌な思いをしていたら、普通そういうの気づきません?
(´_ゝ`)
仕事なので何も言わないですし、実際にケアマネさんが、本人や家族に対して「合わない」と思っているとしても、決してケアマネさんから拒否はできません。
ですので、お互いもやもやしながらぐだぐだ付き合うよりは、思い切って関係を変えるというのも、お互いのためだったりするのかもしれません。
焦らずに自分の希望や未来を一緒に考えてくれるケアマネさんを探していきましょう!
ちなみに、こういったケアマネさんをどうやって探すの?という場合はいろいろなツテだったりを使う必要があります。
内部事情を知らないと、普通の家族の方だと難しいかと思います…
そのあたりは、またおいおい書かせてもらいますね。
本日も読んでいただきありがとうございました!
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この記事を書いている人
総合病院勤務の時に1000人以上の患者様、ご家族様からの介護・病気・終活などの相談に対応。
「その人らしい生き方」「介護で苦しまない」をモットーにアドバイスしています。
治療も介護も正解はない!
「これでよかった」と思える人を増やすべくネット上で活動しています。